AS400 / IBM iの保守費用を見直したい時、単純に作業時間や外部委託費を削ると危険です。AS400は安定して動くため、何も起きていない時ほど「保守は少なくてもよい」と見えます。しかし、夜間バッチ、バックアップ、復元、権限、PTF、MSGW、外部連携を削りすぎると、障害時に一気に困ります。
保守費用の見直しは、削る作業と残す作業を分けて考えます。不要な待機、重複確認、手作業の転記は減らしてよい一方で、障害対応、復旧、セキュリティ、重要バッチ監視は安易に削ってはいけません。
削ってはいけない保守
| 作業 | 理由 | 確認記事 |
|---|---|---|
| バックアップ・復元確認 | 障害時に戻せないと業務停止が長引く | バックアップ・復旧チェック |
| 夜間バッチ監視 | 請求、出荷、在庫、会計に影響する | 日次運用監視 |
| MSGW/QSYSOPR確認 | 返信判断を誤ると後続処理に影響する | MSGW監視 |
| 権限・退職者ID確認 | 監査、情報漏えい、不正操作のリスクがある | セキュリティ点検 |
| PTF・バージョン確認 | 保守期限や障害対応に関わる | PTF確認 |
見直しやすい作業
- 毎回同じ内容を目視しているだけの確認
- Excelへ手作業で転記している運用報告
- 問い合わせのたびに同じコマンドを打っている調査
- 仕様説明や障害報告書を毎回ゼロから書いている作業
- 外部ベンダーへ依頼する前の情報整理不足による手戻り
このような作業は、チェックリスト化、ログ収集、AIによる下書き、定型テンプレート化で削減できます。削るべきなのは保守そのものではなく、同じ確認を何度も人手で繰り返す時間です。
内製化と外部委託を分ける
保守費用を下げるには、すべてを内製化する必要はありません。日次確認、一次切り分け、資料整理は社内で持ち、OS更新、Power更新、難しいRPG改修、障害復旧、セキュリティ設計は外部へ相談する、といった切り分けが現実的です。
判断の基本は、社内が業務を説明できることです。業務背景を説明できないまま外部委託すると、調査費用も見積もりも膨らみます。先に AS400保守を外部委託する前の依頼整理 を作ると会話が早くなります。
AIで減らしやすい費用
AIやCodexで減らしやすいのは、調査前の整理、ジョブログ要約、RPG/CLの処理説明、テスト観点、障害報告書、引き継ぎ資料の下書きです。AIで本番判断を自動化するのではなく、人が判断する前の資料作りを速くします。
社内で安全な使い方を整えたい場合は AS400 / IBM i 現場向けCodex実戦研修 も参考にしてください。
まとめ
AS400保守費用は、安易に削るのではなく、削ってよい作業と削ってはいけない作業を分けて見直します。基幹業務を止めない確認は残し、重複作業、資料作成、調査前整理を効率化するのが安全です。
