確認したい対象からコマンドを選ぶための索引です。ジョブ、帳票、ライブラリ、ファイルのどれを調べるかを下の表で決め、詳しい記事へ進んでください。更新や復元を実行する手順とは分けています。
やりたい作業から探す
| 確認したいこと | 入口になるコマンド | 結果で確かめること・詳しい手順 |
|---|---|---|
| 実行中ジョブと待ち状態 | WRKACTJOB | 状態・CPU・ジョブの見方。ジョブ名だけでなく、番号とユーザーも控える |
| 投入したバッチの状態 | WRKSBMJOB | 投入済みジョブの確認。表示対象の範囲があるため、一覧にないだけで未投入と判断しない |
| 特定ジョブの詳細とログ | WRKJOB / DSPJOBLOG | 対象ジョブとジョブログの開き方。自分の対話ジョブと障害ジョブを取り違えない |
| 帳票の所在と出力待ち | WRKSPLF / WRKOUTQ | スプールとOUTQの確認。作成ユーザー、ジョブ、出力先、状態を照合する |
| ライブラリの探索順 | DSPLIBL | ライブラリリストの見方。DSPLIBLで表示する現在のジョブと、調査対象ジョブの環境を区別する |
| オブジェクトの所在・属性 | WRKOBJ / DSPOBJD | ライブラリとオブジェクト。ライブラリ、名前、種類の3点をそろえる |
| ファイルの項目定義・内容 | DSPFFD / DSPFD / DSPPFM | ファイルの定義とデータの違い。項目定義、メンバー内容、件数を混同しない |
| メッセージIDの説明 | DSPMSGD | メッセージID索引。説明文に加え、実際のジョブログで置換値と前後関係を確認する |
| 保管ファイルの内容 | DSPSAVF | SAVFの内容と保管結果。保管日時・元ライブラリ・対象を照合する。表示できることだけでは復元成功を保証しない |
コマンドを入れる前に対象をそろえる
同名のジョブやファイルが複数あると、コマンドの選択が正しくても別の対象を調べてしまいます。接続先、ジョブ番号・ユーザー・ジョブ名、ライブラリとオブジェクト名、発生時刻を先にメモしてください。
F4のプロンプトで指定項目を確認し、F1のヘルプで対象範囲を読めます。DSPLIBLやDSPJOBLOGを省略指定で開くと、いま操作しているジョブを調べている場合があります。障害ジョブはWRKJOBなどから番号・ユーザー・名前を照合して開きます。
例:請求帳票が出ない時は、作成と印刷を分ける
次は確認順を説明する架空例です。「請求帳票が出ない」と連絡を受けた場合、印刷の再実行を先に行わず、請求処理が帳票を作成済みかどうかを分けます。
| 調べる順番 | 見つかった状態 | 次に確かめること |
|---|---|---|
| WRKJOBなどで対象の請求ジョブを特定 | 終了済み、実行中、MSGWなど | 対象日・実行ユーザー・ジョブ番号を照合し、ジョブログと出力されたスプールを読む |
| WRKSPLFで作成された帳票を探す | 該当するスプールがない | 帳票名・選択条件・権限を確認してから、作成処理のログを調べる。再投入はまだしない |
| WRKOUTQで出力先と状態を見る | スプールはあるが印刷されない | OUTQ、保留、Writer、出力先機器を確認する。請求処理自体を再実行する必要があるとは限らない |
再印刷と請求処理の再実行では業務への影響が異なります。請求データ、帳票、外部送信がどこまで済んだかを担当者と確認し、帳票・OUTQの確認手順へ進んでください。
WRKで始まる画面も、表示専用とは限らない
WRKは一覧から作業するためのコマンドです。例えばWRKSPLFには表示だけでなく変更・保留・削除・解放の操作があります。一覧を開くことと、選択肢で処理を実行することを分け、調査中は表示目的の操作だけを選びます。仕様はIBM公式のWRKSPLF説明で確認できます。
CHG、DLT、CLR、RSTなどの変更・削除・復元、SBMJOBによる処理投入、MSGWへの返信は、対象と業務影響を確認してから承認された手順で行います。コマンド名の接頭辞だけで安全性を判定しません。
コマンドを選べない時の入口
- 症状だけ分かる:トラブル逆引きで最初の確認先を選ぶ
- CPF・RNXなどの番号がある:メッセージID索引で対象を調べる
- 画面操作から学ぶ:基本操作・基本コマンドから進む
- 社内で同じ確認順を練習する:学習ロードマップを使い、必要に応じて研修内容・料金を確認する