AS400コマンド逆引き|やりたい作業からIBM iの確認コマンドを探す

確認したい対象からコマンドを選ぶための索引です。ジョブ、帳票、ライブラリ、ファイルのどれを調べるかを下の表で決め、詳しい記事へ進んでください。更新や復元を実行する手順とは分けています。

やりたい作業から探す

確認したいこと入口になるコマンド結果で確かめること・詳しい手順
実行中ジョブと待ち状態WRKACTJOB状態・CPU・ジョブの見方。ジョブ名だけでなく、番号とユーザーも控える
投入したバッチの状態WRKSBMJOB投入済みジョブの確認。表示対象の範囲があるため、一覧にないだけで未投入と判断しない
特定ジョブの詳細とログWRKJOB / DSPJOBLOG対象ジョブとジョブログの開き方。自分の対話ジョブと障害ジョブを取り違えない
帳票の所在と出力待ちWRKSPLF / WRKOUTQスプールとOUTQの確認。作成ユーザー、ジョブ、出力先、状態を照合する
ライブラリの探索順DSPLIBLライブラリリストの見方。DSPLIBLで表示する現在のジョブと、調査対象ジョブの環境を区別する
オブジェクトの所在・属性WRKOBJ / DSPOBJDライブラリとオブジェクト。ライブラリ、名前、種類の3点をそろえる
ファイルの項目定義・内容DSPFFD / DSPFD / DSPPFMファイルの定義とデータの違い。項目定義、メンバー内容、件数を混同しない
メッセージIDの説明DSPMSGDメッセージID索引。説明文に加え、実際のジョブログで置換値と前後関係を確認する
保管ファイルの内容DSPSAVFSAVFの内容と保管結果。保管日時・元ライブラリ・対象を照合する。表示できることだけでは復元成功を保証しない

コマンドを入れる前に対象をそろえる

同名のジョブやファイルが複数あると、コマンドの選択が正しくても別の対象を調べてしまいます。接続先、ジョブ番号・ユーザー・ジョブ名、ライブラリとオブジェクト名、発生時刻を先にメモしてください。

F4のプロンプトで指定項目を確認し、F1のヘルプで対象範囲を読めます。DSPLIBLやDSPJOBLOGを省略指定で開くと、いま操作しているジョブを調べている場合があります。障害ジョブはWRKJOBなどから番号・ユーザー・名前を照合して開きます。

例:請求帳票が出ない時は、作成と印刷を分ける

次は確認順を説明する架空例です。「請求帳票が出ない」と連絡を受けた場合、印刷の再実行を先に行わず、請求処理が帳票を作成済みかどうかを分けます。

調べる順番見つかった状態次に確かめること
WRKJOBなどで対象の請求ジョブを特定終了済み、実行中、MSGWなど対象日・実行ユーザー・ジョブ番号を照合し、ジョブログと出力されたスプールを読む
WRKSPLFで作成された帳票を探す該当するスプールがない帳票名・選択条件・権限を確認してから、作成処理のログを調べる。再投入はまだしない
WRKOUTQで出力先と状態を見るスプールはあるが印刷されないOUTQ、保留、Writer、出力先機器を確認する。請求処理自体を再実行する必要があるとは限らない

再印刷と請求処理の再実行では業務への影響が異なります。請求データ、帳票、外部送信がどこまで済んだかを担当者と確認し、帳票・OUTQの確認手順へ進んでください。

WRKで始まる画面も、表示専用とは限らない

WRKは一覧から作業するためのコマンドです。例えばWRKSPLFには表示だけでなく変更・保留・削除・解放の操作があります。一覧を開くことと、選択肢で処理を実行することを分け、調査中は表示目的の操作だけを選びます。仕様はIBM公式のWRKSPLF説明で確認できます。

CHG、DLT、CLR、RSTなどの変更・削除・復元、SBMJOBによる処理投入、MSGWへの返信は、対象と業務影響を確認してから承認された手順で行います。コマンド名の接頭辞だけで安全性を判定しません。

コマンドを選べない時の入口