AS400サポート終了はいつ?|IBM i 7.4・7.5・7.6の保守期限と確認手順

AS400 / IBM iのサポート終了が心配な時は、「AS400」という名前だけで判断しないことが大切です。確認すべきなのは、IBM iのバージョン、Power機種、保守契約、PTF(IBM iの修正プログラム)、周辺ソフト、端末、外部連携、バックアップ、人材です。

同じAS400と呼んでいても、古いOSのまま動いている環境と、現行のIBM iへ更新しながら使っている環境では、リスクが大きく違います。サポート終了が不安な時は、まず自社の実態を棚卸します。

いつまで使えるのか、IBM公式の日付で確認する

サポート終了を確認する際、最初に見るのは日付です。「AS400」ではなく、自社が動かしているIBM iのリリース番号で決まります。IBM公式のRelease life cycleに掲載されている内容を、2026年9月17日に確認した情報として整理します。

IBM i提供開始(GA)標準保守から延長保守へ切り替わる日Service Extension
7.32016年4月15日2023年9月30日(終了済み)2026年9月30日まで/延長分は2028年9月30日まで
7.42019年6月21日2026年9月30日2026年10月1日から2029年9月30日まで
7.52022年5月10日未発表—
7.62025年4月18日未発表—

いま確認しておくべきなのは7.4を使っている場合です。標準保守は2026年9月30日で切り替わります。ただしその日に動かなくなるわけではありません。Service Extensionの提供期間は2026年10月1日〜2029年9月30日です。自動で標準保守と同じ内容が続くわけではありません。契約の要否、対象製品、問い合わせ・修正提供の範囲をIBMまたは保守会社へ確認してください。

2026年9月17日のIBM公式表では、7.5・7.6の標準サポートから延長サポートへの切替日は未公表です。IBMはその切替を少なくとも12か月前に告知する方針を示しています。ただし、これで自社機器・周辺製品・個別契約の保守が保証されるわけではありません。それぞれの期限と対応リリースを別に確認し、公式発表を定期的に見直してください。

自社のリリースを確認するコマンド

まず自分の環境がどのリリースか確認してください。DSPPTFを実行すると、画面上部にリリース番号が出ます。DSPSFWRSCでも確認できます。

ここが分からないまま「AS400のサポートが切れる」という話だけで動くと、判断を誤ります。例えば7.4の期限の話を7.5の環境にも当てはめると、自社に必要な対応を取り違えます。確認手順はAS400バージョン確認にまとめています。

そしてサポート期限が近い場合でも、選択肢は「更新する」「延長保守を契約する」「作り直す」の3つです。期限だけを理由に作り直しを選ぶと、費用や移行期間が大きく増える場合があります。判断軸はAS400リプレースは必要かに整理しています。

なお、上記の日付はOSリリースに関するものです。Power機種のハードウェア保守、周辺ソフト、端末エミュレータの対応期限は別に確認が必要です。下のチェックリストで分けて棚卸してください。

日付の出典はIBM公式です。リリースごとの最新状況は必ず一次情報で確認してください。IBM i Release life cycle – IBM Support

確認チェックリスト

対象確認内容見る理由
IBM iバージョン、累積PTF、グループPTFOS保守と障害対応に関わる
Power機種モデル、保守契約、ディスク、性能ハード障害時の対応に関わる
ライセンスOS、ライセンスプログラム、保守契約更新・問い合わせ可否に関わる
周辺ソフトACS、ODBC/JDBC、帳票、バックアップ製品OS更新時の互換性を見る
運用バックアップ、復元テスト、監視、障害対応サポート以前に自力復旧できるかを見る
人材担当者、引き継ぎ、外部委託先問い合わせ前に状況を説明できるかを見る

サポート終了前にやること

  • IBM iバージョンとPTFを確認する
  • Power更新の必要性を確認する
  • バックアップと復元手順を見直す
  • 外部接続や帳票製品の互換性を調べる
  • 業務影響の大きい処理を洗い出す
  • 社内説明用の更新計画を作る

具体的な確認は バージョン・PTF・サポート確認手順、機器を含む更新計画は IBM iを使い続ける判断と長期ロードマップを確認してください。

社内説明で伝えること

サポート終了の話は、不安をあおるだけでは進みません。どのバージョン・機種にリスクがあり、どの業務へ影響し、更新すると何が守れるのかを説明します。更新は古いシステムの延命ではなく、基幹業務を止めないための継続性投資です。

社内説明には、期限、影響する業務、更新または延長の費用と前提、対応しない場合のリスク、判断期限と承認者をまとめます。未確認の金額や対応期間は、見積り済みの事実と分けて記載してください。

期限までに決めることを、回答待ちのままにしない

状況確認先へ依頼すること記録する結論
期限が迫っている更新の所要期間と延長契約の可否を同時に確認保守の空白が生じるか、契約開始日、担当者
OSだけ更新する予定現行Powerと周辺製品が更新先をサポートするか確認対応表の版、必要PTF、動作試験の対象
移行が期限に間に合わない短期の維持策と移行計画を分けて相談維持する期間とリスク、更新・移行の判断期限

たとえばIBM i 7.4を使用中で、9月末までの更新が決まっていない場合は、まず契約窓口へ延長の手配と対象範囲を確認します。その回答を待つ間に、リリース・機種・周辺製品の一覧を揃えます。期限を過ぎても動くことと、障害時に必要な支援を受けられることは別です。

選択肢の比較はIBM iを使い続ける判断と長期ロードマップ、更新・移行に必要な業務試験は移行前の確認チェックリストへ進んでください。