AS400障害報告書テンプレート|原因・影響・対応・再発防止を現場目線で整理する

AS400 / IBM i の障害対応後は、復旧して終わりではありません。なぜ起きたのか、どこに影響したのか、何をしたのか、再発防止として何を変えるのかを残すことで、次の障害を減らせます。

障害報告書に入れる項目

項目書くこと目的
発生概要発生日時、検知方法、対象業務何が起きたか分かる
影響範囲利用者、帳票、バッチ、外部連携業務影響を説明する
原因MSGW、CPF/RNX、ロック、権限など技術原因と運用原因を分ける
対応確認、返信、再実行、戻し何をしたか残す
再発防止監視、手順、教育、資料化次回を減らす

技術原因と運用原因を分ける

障害報告では、ジョブがMSGWで止まった、CPFエラーが出た、ロック待ちになったという技術原因だけでなく、なぜ検知が遅れたのか、なぜ手順がなかったのか、なぜ担当者しか分からなかったのかも整理します。

再発防止は実行できる形にする

「注意する」だけでは再発防止になりません。MSGW監視を追加する、再実行手順を作る、問い合わせテンプレートを変える、月次点検に入れる、若手へ教育するなど、実行できる項目にします。

初動は AS400本番障害の初動チェックリスト、問い合わせの集め方は AS400問い合わせ受付テンプレート、運用改善は AS400運用改善ロードマップ を参照してください。

Codexで報告書のたたき台を作る

Codexには、匿名化した発生時刻、対象業務、確認項目、対応履歴を渡すと、報告書のたたき台を作りやすくなります。実データや顧客名は入れず、最終確認は人が行います。

関連: AS400在庫差異の調べ方|在庫照会・入出庫履歴・締め処理から原因を見るもあわせて確認してください。

関連: AS400請求金額不一致の調べ方|請求締め・売上・消費税・再計算で見ることもあわせて確認してください。

関連: AS400出荷データ二重送信・未送信の調べ方|出荷確定・EDI・FTP連携を確認するもあわせて確認してください。

原因未確定でも書ける障害報告の例

障害直後は原因を急いで断定せず、時系列と確認済みの事実を先に固定します。次のように分けると、途中報告でも誤解を減らせます。

確認点確認内容判断
事実02:10に夜間ジョブがMSGWになり後続処理が未開始画面、ジョブ名、メッセージID、時刻を残す
影響朝の出荷帳票が未作成だが受注入力は継続可能影響する業務と継続できる業務を分ける
仮説直前のマスタ変更との関連を調査中原因欄ではなく調査中の仮説として扱う

復旧後は、応急対応で変えた設定やデータ、戻しの要否、再発防止の担当と期限を追記します。最終報告でも、確認できなかった事項は未確認のまま明示します。

途中報告を更新するたびに、更新時刻、追記者、変更した項目を残します。復旧見込みは判明した事実と前提条件を添え、確定時刻のように書きません。関係部署への次回連絡時刻も明記します。原因が変わった場合は前の記述を消さず、訂正理由を残します。

関連するAS400確認ルート

障害報告書は、原因の説明だけでなく、発生時刻、影響範囲、暫定対応、恒久対応、再発防止をそろえるための道具です。MSGWやジョブログの読み方と一緒に整えると精度が上がります。

障害報告書で曖昧にしない項目

障害報告書は、原因を責めるためではなく、再発防止と引き継ぎのために残します。AS400の障害では、発生時刻、影響業務、対象ジョブ、メッセージID、一次対応、復旧確認を分けて書くと、後から読み返しやすくなります。

  • 「止まった」ではなく、どの処理がどの状態で止まったかを書く
  • ジョブログのメッセージIDと応答内容を残す
  • 業務影響を、出荷・請求・在庫・会計などで分ける
  • 恒久対応が未完了なら、暫定対応と期限を書く