AS400 / IBM i の販売管理では、請求締め後に「請求金額が合わない」「売上明細と請求書が違う」「消費税が想定と違う」という相談があります。請求金額不一致は、締め処理、売上計上、返品、値引き、税計算、再計算、帳票出力のどこで差が出たかを分けます。
請求金額不一致で見る順番
| 確認 | 見るもの | 判断 |
|---|---|---|
| 対象 | 得意先、請求締日、請求番号 | 差異の範囲を絞る |
| 売上 | 売上明細、返品、値引き | 元データが合っているか |
| 締め | 請求締め、再締め、締め戻し | 処理順が正しいか |
| 税 | 税率、端数、軽減税率 | 計算条件の差か |
| 帳票 | 請求書、スプール、再出力 | 表示・出力側の差か |
締め後の手修正は慎重にする
請求締め後のデータ修正は、帳票、会計連携、入金消込に影響します。SQL更新で直接直す前に、戻し手順、承認、再計算、再発防止を確認します。
月次締めの確認は AS400月次締め・請求締めの確認手順、本番データ修正は 本番データ修正の承認チェックリスト を参照してください。
どの金額を正とするかを先に決める
請求金額不一致では、画面の金額、売上明細、請求書、会計連携、相手先控えのどれを正とするかを先に決めます。数字だけを見てSQLで直すと、帳票、売掛、入金消込、会計連携のどこかに差が残ることがあります。
| 差が出る場所 | 確認すること | 判断 |
|---|---|---|
| 売上明細と請求書 | 締め対象、出力条件、再出力履歴 | 帳票だけの差か、データ自体の差かを分ける |
| 税額 | 税率、端数処理、軽減税率、締め単位 | 得意先別の計算条件を確認する |
| 返品・値引 | 赤伝、相殺、値引明細、適用日 | 請求締めに含める期間が正しいか見る |
| 単価改定 | 単価マスタ、適用開始日、受注時単価 | 出荷時か請求時か、どの単価を使うか確認する |
| 会計連携 | 連携済み、未連携、戻りエラー | 締め後修正なら会計側の訂正も必要か見る |
締め後の請求差異は、直接更新で帳尻を合わせる前に、訂正伝票、赤伝、再請求、会計側の訂正で処理できないかを確認します。SQLで金額だけ直すと、請求書、売掛、入金消込、会計連携の証跡が合わなくなることがあります。
締め後訂正で残すメモ
- 得意先、請求番号、締め日、対象明細
- 差異金額、税額、返品、値引、単価改定の原因
- 請求書発行済みか、相手先へ送付済みか
- 会計連携、入金消込、売掛残への影響
- 承認者、訂正方法、再発防止の確認
請求差額を計算要素へ分ける例
請求額が期待値と違う時は、最終金額だけを比較せず、明細から請求合計までの計算要素へ分けます。
| 確認点 | 確認内容 | 判断 |
|---|---|---|
| 元明細 | 数量、単価、値引、返品、売上日、通貨を確認する | 対象期間と伝票を固定する |
| 計算 | 端数処理、消費税区分、税率、請求先単位の集約を確認する | 1明細と請求合計の丸め位置を分ける |
| 締め | 締め日、再計算、赤伝、前回繰越、会計連携を確認する | 表示だけ直して元データを残さない |
差額を再現できる計算表を作り、期待値と実値の最初の分岐点を特定します。修正後は対象伝票、請求合計、会計側の受入結果を照合します。
関連するAS400確認ルート
請求金額不一致は、売上・税・締め・返品を分けて見る
請求金額が合わない時は、請求書だけを見ても原因が見えません。AS400 / IBM i の販売管理では、売上明細、税計算、締め処理、返品、値引き、端数処理、請求対象外の条件が絡むため、差額がどこで生まれたかを段階ごとに確認します。特に締め後の修正は、再計算や再発行の影響が大きいので慎重に扱います。
| 確認箇所 | 見る内容 | 注意点 |
|---|---|---|
| 売上明細 | 数量、単価、値引き、返品、赤伝、対象期間 | 請求対象に入った明細だけを見る |
| 税計算 | 税率、端数、税抜/税込、軽減税率相当の扱い | 明細単位と請求単位の丸め差に注意 |
| 締め処理 | 締め日、締めグループ、再締め有無 | 締め後の修正は承認を残す |
| 帳票 | 請求書、明細書、控え、再発行履歴 | 画面と帳票で参照元が違う場合がある |
| 連携 | 会計連携、入金予定、外部送信 | 請求だけ直しても後続が残る |
差額調査では、差額の金額だけでなく、発生した得意先、請求期間、対象伝票、修正履歴、再計算の有無を残します。担当者が変わっても追えるように、売上起点、請求起点、会計連携起点の3方向から確認できるメモにしておくと、同じトラブルを繰り返しにくくなります。