AS400 / IBM i のコマンドは、名前だけを暗記しようとすると覚えにくいです。現場では「ジョブが止まっているか見たい」「ジョブログを確認したい」「スプールを見たい」「ファイル定義を確認したい」のように、やりたい作業からコマンドを選びます。
このページでは、AS400初心者や保守担当者向けに、目的別に使うコマンドを逆引きで整理します。コマンドの意味だけでなく、現場で何を判断するために見るのか、どの記事で詳しく確認できるのかもあわせてまとめます。
注意: 本番環境でコマンドを実行する場合は、所属組織の手順、権限、レビュー体制に従ってください。特に CLRPFM やデータ更新系のSQLは、対象ライブラリと対象ファイルを確認せずに実行してはいけません。
MSGWで返答に迷ったら C・I・R・D・Gを返す前に、AS400 MSGW返答判断表 も確認してください。特にDやGは、リトライ可能な処理や後続処理に影響することがあります。
CPF番号から確認したい場合 CPF0000、CPF4101、CPF4131、CPF9801など、よく見るCPFの確認ポイントは AS400 CPFエラー一覧 にまとめています。
RNX番号から確認したい場合 RPG実行時エラーの見方は、AS400 RNXエラー一覧 にまとめています。配列、10進数データ、RNX8888などを調べる入口になります。
実例でジョブログを読みたい場合 CPF・RNX・MSGWが出た時の読み方は、AS400ジョブログ実例集 にまとめています。最後のエラーだけで判断しない練習になります。
夜間バッチ障害の確認順もあわせて確認 WRKACTJOB、WRKSBMJOB、ジョブログ、MSGWをどの順番で見るかは、AS400夜間バッチ障害対応フロー にまとめています。投入しただけで安心しない、MSGWを勝手に返さないための実務チェックに使えます。
本番障害の初動対応も確認 作業者、環境、影響範囲、ジョブログ、MSGW、データリカバリーをどの順番で見るかは、AS400本番障害の初動対応チェックリスト にまとめています。焦って作業する前の確認用に使えます。
販売管理システム保守の全体像も確認 受注、出荷、在庫、売上、請求、店舗連携、物流連携をAS400保守でどう見るかは、AS400販売管理システム保守ガイド にまとめています。業務影響を見ながら保守するための入口です。
保存・退避系コマンドの注意も確認 本番作業前にSAVLIB、SAVOBJ、SAVFを使う場合は、ロック、保存先、DSPSAVF、復元確認が重要です。詳しくは AS400の保存・退避系コマンドの注意点 にまとめています。
ジョブの状態を確認したい
| やりたいこと | 使うコマンド | 現場で見るポイント | 詳しく読む |
|---|---|---|---|
| 活動中のジョブを見たい | WRKACTJOB | MSGW、暴走ジョブ、CPU使用率、バッチの状態を確認します。 | WRKACTJOBとは? |
| 特定ジョブの情報を見たい | WRKJOB | スプール・ファイル、ジョブログ、ジョブの実行情報を見る入口です。 | WRKJOBとDSPJOBLOG |
| 投入済みジョブを見たい | WRKSBMJOB | SBMJOBで投入した処理がRUN、MSGW、終了済みかを確認します。 | WRKSBMJOBの見方 |
| ジョブ記述を確認したい | DSPJOBD | ジョブ待ち行列、出力待ち行列、ライブラリリストなどの実行環境を見ます。 | DSPJOBDの確認 |
エラー・ジョブログを確認したい
| やりたいこと | 使うコマンド/画面 | 現場で見るポイント | 詳しく読む |
|---|---|---|---|
| ジョブログを表示したい | DSPJOBLOG | メッセージID、重大度、前後の流れを見て、原因と結果のエラーを分けて考えます。 | ジョブログ確認手順 |
| MSGWを見つけた | WRKACTJOB / メッセージ詳細 | 7番で詳細メッセージを見て、C/I/R/D/Gなどの返答を慎重に判断します。 | MSGWの確認手順 |
| CPFエラーを追いたい | DSPJOBLOG | メッセージIDだけでなく、ジョブログ全体から何が起きたかを確認します。 | CPFエラー対応手順 |
| RNX8888を調べたい | DSPJOBLOG | CALL関係、直前のメッセージ、繰り返し呼び出しの流れを確認します。 | RNX8888対応 |
スプール・コンパイルリストを確認したい
| やりたいこと | 使うコマンド | 現場で見るポイント | 詳しく読む |
|---|---|---|---|
| スプール一覧を見たい | WRKSPLF | 帳票、コンパイルリスト、ジョブログなどの出力を確認します。 | WRKSPLFとスプール確認 |
| コンパイル結果を見たい | スプール・ファイル | 一番下の合否、重大度、RNF番号を見て修正箇所を探します。 | コンパイルリストの読み方 |
| ジョブログをスプールから見たい | WRKJOB / WRKSPLF | ジョブ単位で出力されたログや帳票を確認します。 | WRKJOBとDSPJOBLOG |
ライブラリ・オブジェクトを確認したい
| やりたいこと | 使うコマンド | 現場で見るポイント | 詳しく読む |
|---|---|---|---|
| ライブラリリストを見たい | DSPLIBL | どのライブラリを上から参照しているかを確認します。本番・テスト環境の確認でも重要です。 | ライブラリの確認方法 |
| オブジェクトを探したい | WRKOBJ | *LIBL指定時に、どこのライブラリのオブジェクトを見ているかを調べます。 | 基本コマンド10選 |
| ライブラリを確認したい | WRKLIB | ライブラリの存在確認に使いますが、現場ではDSPLIBLやWRKOBJの方が出番が多いこともあります。 | 基本コマンド10選 |
ファイル・データ定義を確認したい
| やりたいこと | 使うコマンド | 現場で見るポイント | 詳しく読む |
|---|---|---|---|
| フィールド定義を見たい | DSPFFD | フィールド名、桁数、型を確認します。テストデータ作成やエラー調査で使います。 | DSPFFDとDSPPFM |
| 物理ファイルの中身を見たい | DSPPFM | データを直接確認します。本番データは扱いに注意します。 | DSPPFMの確認 |
| 物理ファイルと論理ファイルを理解したい | DSPFD など | 実データを持つ物理ファイルと、見方を変える論理ファイルの違いを整理します。 | 物理ファイルと論理ファイル |
バッチを投入・確認したい
| やりたいこと | 使うコマンド | 現場で見るポイント | 詳しく読む |
|---|---|---|---|
| バッチジョブを投入したい | SBMJOB | 対話処理ではなくバッチ処理として実行します。投入後の確認までセットで考えます。 | SBMJOBの使い方 |
| 投入したジョブを確認したい | WRKSBMJOB | 投入しただけで安心せず、RUN、MSGW、終了状況、ジョブログを確認します。 | WRKSBMJOBの確認 |
| 夜間バッチの異常を見たい | WRKACTJOB / DSPJOBLOG | 翌日の業務開始に影響することがあるため、状態とログを早めに確認します。 | バッチ処理の確認手順 |
本番作業で特に注意するコマンド
| コマンド | なぜ注意するか | 確認ポイント | 詳しく読む |
|---|---|---|---|
CLRPFM | ファイルの中身を消すため、対象ライブラリを間違えると大事故になります。 | 作業者、バックアップ、ライブラリリスト、対象ファイルを確認します。 | 本番対応の注意点 |
| 更新SQL | ライブラリ名やWHERE条件を間違えると、想定外のデータを更新します。 | 実行先ライブラリ、影響範囲、レビュー、必要に応じたバックアップを確認します。 | データリカバリー確認手順 |
PWRDWNSYS | システム停止につながるため、初心者が軽い気持ちで触るコマンドではありません。 | 組織の手順と権限に従い、勝手に実行しないことが大前提です。 | 基本コマンド10選 |
初心者におすすめする覚え方
最初から全部のコマンドを覚える必要はありません。まずは WRKACTJOB、WRKJOB、DSPJOBLOG、WRKSPLF、DSPLIBL あたりを、実際の画面とセットで覚えるのがおすすめです。
コマンド名で迷った時は AS400用語集、AS400全体の学習順で迷った時は AS400初心者向け学習ロードマップ、全体像を知りたい時は AS400とは?総合ガイド へ戻ってください。