AS400 / IBM iのリプレースや周辺連携で事故になりやすいのがデータ移行です。プログラムが動いても、文字コード、桁、日付、コード体系、マスター不整合があると、帳票や締め処理で数字が合わなくなります。
AS400のデータは長年の運用で、半角カナ、外字、古いコード、例外的な日付、空白、ゼロ埋め、使われなくなったマスターが残っていることがあります。移行前に品質チェックを行い、変換ルールと突合方法を決めてください。
データ移行で見る項目
| 項目 | 確認内容 | 事故例 |
|---|---|---|
| 文字コード | 日本語、半角カナ、外字、機種依存文字 | 文字化け、検索不能 |
| 桁・型 | 数値桁、符号、小数、ゼロ埋め | 金額や数量がずれる |
| 日付 | 和暦、西暦、8桁、空白、ゼロ日付 | 締めや年齢計算で異常 |
| コード体系 | 得意先、商品、倉庫、部門、担当者 | マスターと明細が結びつかない |
| 件数・金額 | 移行前後の件数、合計、残高 | 移行漏れや二重取込を見落とす |
突合で見るべき数字
- ファイル別の件数
- 得意先別・商品別・倉庫別の件数
- 売上、請求、入金、在庫、残高の合計
- 締め日別の件数と金額
- 移行対象外データの理由
- エラー件数と手修正件数
件数だけ合っていても、金額や残高がずれていることがあります。逆に、金額だけ見ていると明細件数や帳票出力で差が出ることもあります。業務別に突合する数字を決めてください。
CSV連携でも同じ注意が必要
データ移行だけでなく、CSV取込や外部連携でも同じ問題が起きます。文字コード、区切り文字、桁、日付、空白、ゼロ埋めは、連携設計の段階で確認しておくべきです。
CSV取込の確認は AS400 CSV取込エラー確認、クラウド・API連携前の確認は AS400クラウド・API連携前チェックも参考にしてください。
ここまでの要点
AS400データ移行では、文字コード、半角カナ、外字、桁、日付、コード体系、マスター不整合、件数・金額突合を確認します。移行テストと業務担当者の確認を組み合わせることで、本番移行後のデータ事故を減らせます。
関連するAS400確認ルート
データ移行では、文字コード、桁、日付、マスター不整合、重複、NULL相当の扱いを確認します。単純な件数一致だけでなく、業務で使える状態かを見ます。
データ移行で検索した時の品質確認
「AS400 データ 移行」で調べている場合は、抽出できたかどうかだけでなく、文字コード、全角半角、日付、符号、小数桁、NULL相当値、マスター不整合、移行後の照合方法を確認します。CSVやFTPの段階で崩れたデータは、移行テスト後半で見つかるほど戻しが重くなるため、DSPFFDやサンプル照合を早めに行います。
- 項目定義は DSPFFDの読み方
- CSV/FTPの文字化けは CCSID・CSV・FTP文字化け確認
- 移行テスト全体は AS400移行テスト計画チェックリスト
データ移行品質を保守・教育の課題として扱う
AS400のデータ移行では、文字コードや桁数、日付、符号、マスタ整合性だけでなく、移行後に誰が差異を説明できるかも重要です。変換ルールと照合結果を資料化し、障害時に追跡できる状態にしておくと、移行後の説明もしやすくなります。
- 移行判断の全体像は、AS400クラウド移行判断チェックリストと合わせて確認できます。
- 置き換え範囲の整理には、AS400モダナイゼーション・置き換え判断ガイドも役立ちます。
- 変換ルールや照合メモを作る担当者を増やすなら、AS400 / IBM i 現場向けCodex実戦研修でCodexを使った調査手順を標準化できます。
- 移行前の品質確認観点を整理したい場合は、お問い合わせから対象データと移行予定を共有してください。