AS400 WRKPRB・ANZPRBの確認ポイント|問題ログから障害原因を調べる

WRKPRBは、システムや利用者が検出して記録した問題を探す入口です。問題記録の時刻・資源・状態を、いま起きている障害と照合するために使います。RPGの失敗をすべて記録するジョブログの代わりではありません。

ANZPRBは、まだ問題ログに記録されていない利用者検出の問題を分析し、問題記録へ残す用途があります。単に既存の記録を見るWRKPRBと同じ扱いで実行しないでください。

WRKPRBで対象の問題を探す順番

  1. 利用者が異常に気付いた日時、対象業務、装置・資源名、メッセージIDを控えます。発生時刻が不明なら、そのことも記録します。
  2. 許可された運用担当者がIBM iのコマンド行でWRKPRBを開きます。権限がない場合は、別IDを借りたり権限を広げたりせず管理者へ依頼します。
  3. 対象期間・資源・メッセージと照合して候補を選び、問題ID、記録日時、状態、説明を控えます。同じ資源の過去記録と今回の記録を混同しないようにします。
  4. 画面上の詳細表示で内容を読み、同時刻のジョブログやQHSTと結び付けます。報告、削除、状態変更は、調査のために無断で実行しません。

当日登録された問題に絞る指定例は次のとおりです。対象システムの日付と障害日時を先に確認してください。前日以前の障害や、後から登録された問題を探す時には、当日指定だけでは不足します。

WRKPRB PERIOD((*AVAIL *CURRENT))

この例はIBM公式のパラメーター仕様に基づくもので、本記事の作成時にIBM i実機で実行した記録ではありません。IBM公式:WRKPRBで期間・状態・資源等の指定と権限を確認できます。画面の選択肢は自社のリリースと権限で確認してください。

問題一覧に出ない場合の判断

状況 次に確認すること
当日の一覧に候補がない 発生日と登録日の違い、期間・状態等の絞り込みを確認する。対象を限定した調査条件を管理者と決める。
業務プログラムだけが異常終了 対象ジョブの番号・ユーザー・名前からジョブログを確認する。問題ログにないことを正常の根拠にしない。
同じ資源の古い記録だけがある 今回の時刻・メッセージと一致する証拠があるか確認する。過去の対処をそのまま再実施しない。
分析や保守作業が必要 問題IDと業務影響を保守担当へ渡す。ANZPRBやサービスツールの操作は担当範囲と手順を確認してから行う。

問題ログ・ジョブログ・QHSTをつなぐ架空例

午前2時ごろのバックアップ失敗と、テープ資源の問題記録が見つかったと仮定します。時刻が近いだけで装置故障と断定せず、問題記録の資源名、バックアップジョブのメッセージ、使用していた装置・媒体を照合します。

一致すれば同じ事象の候補として保守担当へ渡せます。一致しない、またはジョブログが残っていない場合は、その不足を明記します。問題記録の重大度だけで業務影響を決めず、必要な保存が完了しているか、次の業務に支障があるかも確認してください。

保守担当へ渡す確認票

異常に気付いた日時/問題の記録日時:
問題ID・状態・資源名:
対象業務・ジョブ番号/ユーザー/ジョブ名:
関連メッセージ・証跡の保管先:
今回の障害と一致した点/一致しない点:
業務への影響・必要な対応期限:
実施済み操作/まだ行っていない操作:
次の担当・連絡予定:

機器や資源の詳細は社内の許可された範囲で管理してください。外部へ渡す時は契約上必要な情報だけに絞り、認証情報や無関係な業務データを含めません。

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