AS400保守で私がCodex推しの理由|Claude Codeと費用対効果を比べて考える

Claude CodeとCodexが登場してから、しばらく時間がたちました。

皆さんは、どちらを使っていますか。

両方を見てきた人なら、私と同じ印象を持ったことがあるかもしれません。新しい機能や新しい使い方で先陣を切るのはClaude Code。その後、少し時間を置いてCodex側も実用上困らないところまで追いついてくる。

あくまで私が使ってきた範囲での印象ですが、この流れを何度か見てきました。

そして結論から言うと、私はCodex推しです。

Claude Codeが悪いからではありません。AS400 / IBM iの開発・保守では、常に最先端へ即日追随する必要があるとは限らないからです。

Claude Codeは確かに良い

最初に断っておくと、Claude Codeは良いツールです。

コードベースを読み、複数ファイルをまたいで調査し、ターミナルやIDEから作業を進められます。新しいモデルや機能が出た直後に試したい人には魅力があります。

登場時期を見ても、Claude Codeは2025年2月24日に研究プレビューとして発表され、OpenAIのクラウド型Codexは2025年5月16日に発表されました。少なくとも最初の発表ではClaude Codeが先行しています。

新しいものをすぐ試したいなら、Claude Codeを選ぶ考え方はよく分かります。

ただし、新作が出るたびに最上位の機能や大きな利用枠を追い続けると、当然ながら費用と検証時間がかかります。

AS400開発で、そこまで最先端を追い続けるのか

ここで、AS400開発の現場を考えてみます。

私たちが日常的に行うのは、次のような作業です。

  • RPGやCLの処理概要を整理する
  • 参照・更新ファイルとCALL関係を調べる
  • ジョブログから最初の原因メッセージを探す
  • 修正時の影響範囲を洗い出す
  • 単体テストや戻しの観点を作る
  • 調査メモや引き継ぎ資料を整える

もちろんAIの性能は高い方が助かります。しかし、AS400保守で結果を左右するのは、モデルの新しさだけではありません。

ライブラリリスト、ジョブ記述、ファイルの関係、締め処理、EDI、再実行条件など、現場固有の前提を正しく渡せるか。出てきた回答を人がソースやジョブログと照合できるか。こちらの方が重要です。

最先端モデルを使っても、前提が間違っていれば回答も外れます。反対に、必要な情報を整理して渡せば、少し後から登場した選択肢でも十分に役立ちます。

私は「少し待てる」のでCodexを選ぶ

Claude Codeで新しい機能が発表されると、正直、気になります。

しかしAS400保守の仕事で、その機能を今日から使えなければ困る場面は多くありません。

私の感覚では、しばらく待つとCodex側でも、日常の調査や文書化で不足を感じない状態になることが多いのです。「またCodexが追いついてきたな」と思うことがあります(笑)。

ここでいう「しばらく」は、必ず1か月という意味ではありません。機能によって数週間の場合もあれば、もっと時間がかかる場合もあります。両者の性能が完全に同じになるという意味でもありません。

それでも、AS400保守で必要な作業ができるなら、私は少し待てます。

その待てる時間が、Codexを選ぶ大きな理由です。

「Codexは安い」と言い切らない

料金については、少し注意が必要です。

Claude Codeにはサブスクリプション内の利用枠とAPI従量課金があり、Codexにも契約プラン、クレジット、モデル、使用量に応じた料金があります。どちらも使い方次第で費用は変わります。

したがって、「誰が使ってもCodexの方が安い」とは言えません。

私が言いたいのは、著者のAS400保守という用途では、Codexの費用対効果が合っているということです。

最新機能を常に最速で使うための費用より、RPG/CL解析、ジョブログ整理、テスト観点、文書化を継続して回せることを重視しています。瞬間的な性能差ではなく、毎月使い続けられるかで判断しています。

料金や利用条件は変わるため、導入時には必ず両社の公式ページと実際の利用量を確認してください。

薬にたとえると分かりやすい

私の感覚を薬にたとえると、Claude Codeは先に登場する新薬、Codexは少し後から選べる費用対効果重視の薬に近いです。

新薬には、最初に使える価値があります。今すぐその機能が必要な人には、先行する選択肢が合います。

一方で、急がない人は少し待ち、必要な効果と費用の釣り合いを見て選べます。AS400保守での私は後者です。

ただし、これは導入タイミングと費用対効果を説明するための比喩です。CodexがClaude Codeのコピーである、両者の中身が同じである、医薬品のジェネリックと同じ関係である、という意味ではありません。

Claude Codeを選ぶ方がよい場面もある

私はCodex推しですが、すべての現場へCodexを押しつけるつもりはありません。

状況考えやすい選択
新機能を発表直後から試したいClaude Codeを含め、先行するツールを検討する
Claude Codeが社内標準になっている標準環境と契約に合わせる
日常のRPG/CL調査や文書化を継続したいCodexを含め、費用を管理しやすい環境を選ぶ
本番データや顧客情報を扱うどちらも直接渡さず、社内ルールを先に決める
本番変更やリラン判断を行うAIへ任せず、人が承認・実行する

ツールの勝ち負けを決めるより、仕事と契約に合う方を選ぶべきです。

AS400保守で私がCodexに任せたいこと

私がCodexへ期待しているのは、派手な自動開発だけではありません。

読みにくいRPG/CLを整理する。長いジョブログの時系列をまとめる。変更時の確認漏れを減らす。若手へ説明する資料を作る。こうした地味ですが毎日発生する作業を、無理のない費用で繰り返し手伝ってもらうことです。

もう一つ、大きな理由があります。私はCodexとの間に、仕事を重ねてきた信頼関係があるから任せられるのです。

ここでいう信頼は、回答を盲信することではありません。何を任せ、どこを人が確認し、問題があればどう戻すか。その境界を毎日の作業で確かめてきました。指示の出し方と確認の仕方を積み上げてきた相手だから、安心して次の仕事も頼めます。

AS400保守は一度コードを書いて終わりではありません。何年も使うシステムを、安全に直し、調べ、引き継ぐ仕事です。

その仕事では、最新機能を一番乗りで使うことより、十分な能力を持つ道具を継続して使えることの方が価値を持つ場合があります。

まとめ

Claude Codeは良いツールです。新しい機能で先陣を切る印象もあります。

それでも私はCodexを選びます。

AS400保守では、最先端を毎回追いかけなくても仕事ができるからです。少し待てば、自分の作業ではCodexで不足を感じなくなることが多い。そして著者の利用方法では、継続利用の費用対効果が合っています。

これが、私がCodex推しの理由です。

CodexをAS400保守で何に使えるかは、CodexをAS400保守で使う方法で具体的に整理しています。Claude Codeの利用範囲は、Claude CodeはAS400保守で使えるのかも確認してください。

どちらを使う場合でも、機密情報と本番操作のルールは必要です。AS400現場でAIを使う時の禁止事項もあわせて確認してください。