AS400を調べていると、IBM i、iSeries、System i、Power Systems、OS/400という言葉が出てきます。初心者にとっては、どれが機械の名前で、どれがOSの名前で、現場ではどの呼び方を使えばよいのか分かりにくいところです。
結論から言うと、IBM iは現在のOS名であり、AS/400というシステム製品名をそのまま改名したものではありません。日本の現場では今でもAS400という呼び方がよく使われます。このサイトでも、検索する人や現場で会話する人に合わせて、AS400 / IBM i と併記しています。
AS400とIBM iの違い
AS400はもともとIBMのミッドレンジコンピューターの製品名として使われていました。その後、iSeries、System i、Power Systemsへと名前やハードウェアの世代が変わり、OSもOS/400、i5/OS、IBM iへと呼び方が変わっています。
| 呼び方 | 大まかな意味 | 現場での使われ方 |
|---|---|---|
| AS400 / AS/400 | 古い製品名。今でも通称として使われる | 保守現場、求人、会話、検索でよく使う |
| OS/400 | 昔のOS名 | 古い資料やベテランの会話で出る |
| iSeries | AS/400後の製品名 | 古い資料、機器名、移行履歴で出る |
| System i | iSeries後の呼び方 | 資料や機器名で出ることがある |
| IBM i | 現在のOS名 | 正式名称、IBM資料、近年の記事で使う |
| Power Systems | 現在のハードウェア基盤 | ハードウェアや基盤更新の話で使う |
現場ではAS400と呼ばれることが多い
現場では、正式名称よりも通じる名前が優先されることがあります。古い販売管理システム、在庫管理、出荷、売上、請求、夜間バッチを担当している人たちは、今でも「AS400」と呼ぶことが多いです。
そのため、検索でも「IBM i」より「AS400」で調べる人が少なくありません。初心者が調べる時は、AS400、AS/400、IBM i、iSeriesをすべて同じ系統の言葉として覚えておくと迷いにくくなります。
IBM iと呼ぶべき場面
IBM公式資料、最新機能、OSバージョン、Power Systems、ACS、Db2 for i、IBM i SQL Servicesのような話をする時は、IBM iと呼ぶ方が正確です。特に新しい技術や製品情報を調べる時は、AS400だけでなくIBM iでも検索すると情報が見つかりやすくなります。
一方で、既存システムの保守、RPG、CL、夜間バッチ、販売管理、ジョブログ調査のような現場相談では、AS400という呼び方の方が通じる場面も多いです。相手と目的に合わせて使い分けるのが現実的です。
バージョン・PTF・サポート状況を確認する
AS400の保守、更改、クラウド移行、PTF(IBM iの修正プログラム)適用を考える時は、AS400のバージョン・PTF・サポート確認手順を確認してください。IBM iのバージョン、PTF、Powerサーバー世代、バックアップ、権限、外部連携を整理します。
問い合わせで使う名称の記入例
『AS400の画面に入れない』という申告を受けたら、呼び名を訂正するだけで終わらせず、対象システム・利用ソフト・到達できた画面を記録します。たとえば『社内でAS400と呼んでいる本番IBM iに、ACSの5250セッションで接続。サインオン画面は出るが認証で失敗』と書けば、OS、接続ツール、症状を混同しません。
機器更改の相談にはPowerの機種、OS更新の相談にはIBM iリリース、アプリ改修にはRPG/CLの対象と業務名を添えます。AS400という通称だけから、実際の機種やOSリリースを推測しないことがポイントです。
