AS400 CPFエラー一覧|よく見るCPFメッセージと確認ポイント

CPFメッセージが出たら、まず番号と本文に表示された対象を控え、下の一覧で確認先を選んでください。CPFはすべてが同じ種類の障害ではなく、番号だけで再実行や権限変更を決めることはできません。このページは、保守で遭遇する代表例の索引です。全CPFメッセージの網羅辞典ではありません。

よく見るCPFメッセージと最初の確認

ID 意味の要点 最初に確認すること
CPF4101 指定されたファイルが見つからない、またはインラインデータファイルがない 本文のファイル名・ライブラリと、失敗ジョブの参照先を照合。CPF4101の確認手順
CPF4131 ファイルのレベルチェック不一致 プログラムが想定するレコード様式と実ファイル、直近の定義変更、参照ライブラリを確認。下の切り分け例へ
CPF9801 指定されたライブラリに対象オブジェクトが見つからない 名前だけでなく種類と探索先も照合。自分の対話ジョブではなく、失敗したジョブのライブラリリストを見る
CPF9802 対象オブジェクトに対する権限がない 実行ユーザー、対象オブジェクト、必要な操作権限を確認。CPF9802の確認手順
CPF9810 指定されたライブラリが見つからない ライブラリ名、接続先区画、運用で想定する環境を確認。存在させるためだけに新規作成しない
CPF9815 指定されたファイルメンバーが見つからない ファイルの所在とメンバー名、前工程で作成する想定かを確認。空メンバーを作って続行しない
CPF9820 ライブラリを使用する権限がない ファイルの権限だけでなく、それを収容するライブラリと実行ユーザーの権限も確認

正式な文言や置換値は、実際のジョブログのメッセージ詳細で確認します。上の意味は要約です。存在確認と権限確認で返るIDの定義は、IBM公式:CHKOBJのエラーメッセージも参照してください。CPF4101の文言例はIBM公式の回復手順にありますが、その資料の復元直後という条件を通常運用の障害へそのまま当てはめないでください。

CPF0000は個別の原因コードではない

CLソースのMONMSG MSGID(CPF0000)は、CPFで始まる監視対象メッセージをまとめて扱う総称指定です。「CPF0000という原因が起きた」と解釈せず、実際に送られたIDと、その前の診断メッセージをジョブログで調べます。監視後に処理が継続していても、業務が正常終了した証明にはなりません。定義はIBM公式:MONMSGで確認できます。

一覧を使って切り分ける順番

  1. 失敗したジョブを特定する。ジョブ番号・ユーザー・ジョブ名、発生時刻、業務名を控える。
  2. メッセージの前後を読む。最後の終了通知だけでなく、原因を示す診断メッセージと二次レベルの説明を残す。
  3. 対象を完全な名前でそろえる。ライブラリ、ファイル・オブジェクト、メンバー、プログラムを記録する。
  4. 正常時との差を調べる。直近の反映、ユーザー、ライブラリリスト、前工程の結果を照合する。
  5. 変更前に影響を確認する。更新済みデータ、後続ジョブ、二重処理、戻し方法、承認者が不明なら再実行せず引き継ぐ。

対象ジョブの表示やジョブログの開き方はWRKJOB・DSPJOBLOGの基本、ライブラリの環境差はライブラリリストの確認へ進んでください。

CPF4131の切り分け例:いきなりレベルチェックを外さない

次は説明用の架空例です。ファイル定義を反映した後、夜間バッチでCPF4131が出たとします。定義変更を原因候補にしますが、再コンパイル漏れと断定する前に、失敗ジョブが開こうとしたファイルのライブラリと、実行プログラムの所在を確認します。別環境の同名ファイルを参照している可能性もあるためです。

  • 参照先が違う場合:投入時の環境やオーバーライドを調査する。
  • 参照先が正しい場合:変更された項目・レコード様式と、その定義を使って作られたプログラムの対応を調査する。
  • 対応方針が決まった場合:影響するプログラムを確認し、検証環境でテストしてから承認済みの反映手順へ進む。

LVLCHK(*NO)でチェックを外すだけの対応は、項目位置や型の不一致を見逃し、データの整合性を損なうおそれがあります。IBM公式のCPF4131解説でも、変更内容を理解しないデータベースファイルのチェック解除に注意を促しています。

引き継ぎに残す調査メモ

「CPFが出た」だけでなく、次の項目を埋めて渡すと、次の担当者が同じ調査をやり直さずに済みます。

  • 発生日時/業務/ジョブ番号・ユーザー・ジョブ名
  • CPFのID・本文・直前の診断メッセージ
  • 対象ライブラリ・オブジェクト・メンバー/実行プログラム
  • 直前の変更/正常時との差/確認済みの事実
  • 途中更新・後続処理の状況/未確認事項/判断を依頼する担当者

ログには顧客情報や業務データが含まれることがあります。AIや外部サービスへ渡す場合は社内規程を確認し、必要な箇所だけ匿名化してください。

CPF以外の表示だった場合

MSGWはジョブの状態、RNXやMCHは別のメッセージID体系です。CPFの一覧だけで判断せず、メッセージID・エラーコード索引から該当する確認手順へ進んでください。MSGWへの返信条件はメッセージ待ちの対応で説明しています。