AS400 MSGW返答判断表|C・I・R・D・Gとリラン前に見るポイント

MSGWはメッセージの応答待ちというジョブ状態です。返答文字は共通の復旧コマンドではありません。まず照会メッセージのIDと二次レベルの説明を開き、そのメッセージで有効な返答、実行される処理、既定値を確認します。

C・I・R・D・Gの意味と、選ぶ前の判断表

次の表はCLの既定の例外処理と、ILE RPGの該当する照会の例です。すべてのMSGWでこの5文字を使えるわけではありません。実際に表示された説明を優先してください。

返答例意味の例判断に必要な確認
Cプログラム/プロシージャの取消途中更新と後続処理への影響を確認。ジョブ全体が終わるかは呼出し側の例外処理にもよる
ICLではメッセージを無視して次のコマンドへ進む失敗した処理を飛ばしても業務上成立する根拠と承認が必要。成功した扱いにはしない
RCLでは失敗したコマンド、該当するILE RPG照会では失敗した入出力操作を再試行原因の解消、途中更新、二重処理、再開位置を確認。バッチ全体の再投入とは別
Dダンプを取得して取消ダンプを取るだけではない。終了する処理、呼出し側への影響、復旧手順も確認
G該当するILE RPG照会ではGet Input。RPGサイクルの入力処理(*GETIN)へ戻るRと同じ再試行ではない。処理がどこから再開し、処理中のデータがどう扱われるかを開発担当と確認

仕様の確認先:IBM公式:CLの未監視メッセージ処理IBM公式:ILE RPGの未処理の例外

例:ロック待ちならRを返してよいか

以下は判断を練習するための架空例です。請求バッチがレコードロックで停止し、Rが再試行として提示されているとします。ロックが解消したという連絡だけでは返信しません。対象ジョブとメッセージ詳細を保存し、停止位置までの請求更新、帳票作成、外部送信がどこまで済んだかを確認します。

再試行する操作と途中更新の整合性が確認でき、責任者が承認した場合に限り、定めた手順で返信します。更新範囲が不明なら、MSGWを消すことを目的にR・I・Gを試さず、開発担当と復旧方法を決めます。返信後はジョブの終了状態に加えて、請求件数・金額・後続送信を照合します。

返答前に「リラン前提か、戻し前提か」を分ける

MSGWの返答は、選択肢の意味だけで決めると危険です。現場では、返答によって後続処理が進む場合があります。夜間バッチ、EDI、請求締め、出荷確定のように相手先や後続処理が絡む場合は、返答前にリラン前提なのか、更新前データを確認して戻す前提なのかを分けます。

  • 直前のジョブログで、本当の原因メッセージを確認する
  • 返答後に自動で後続処理が流れるかを確認する
  • ファイル更新済みなら、途中更新の範囲と復旧材料を確認する。DSPJRNは対象期間の記録がある場合に使い、更新前イメージが取得・保持されているかも確かめる
  • 本番データ修正が必要なら、承認と戻し手順を先に決める
  • 判断に迷う時は、単独で返答せず業務担当者と確認する

返答後の復旧判断はジャーナルと更新履歴の確認手順、更新前データの確認は本番データ修正チェックリストへ進むと整理しやすくなります。

返信した後に、後続処理と説明材料を確認する

MSGWは返信した瞬間に終わりではありません。返信後にジョブがどう動いたか、後続バッチが流れたか、リランが必要か、データを戻す必要があるかを確認して、翌朝説明できる形に残します。

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特に夜間バッチや締め処理では、返信者、返信内容、判断理由、確認したジョブログ、後続処理の状態を残しておくと、次回同じMSGWが出た時の判断が速くなります。

返答判断メモは五項目で残す

MSGW対応を属人化させないため、返答した時刻、ジョブ名、原因メッセージID、選んだ返答と理由、返答後の結果を文字で残します。画面の画像だけでは後から検索しにくいため、承認者と後続処理の確認結果も一緒に記録すると、翌朝の引き継ぎや再発時の比較に使えます。

  • 返答時刻、ジョブ名、ユーザー
  • 原因メッセージIDと確認したジョブログ
  • 返答文字、判断理由、承認者
  • 後続ジョブとデータ更新の確認結果
  • リランや追加調査の要否

MSGWの返答判断を、研修で標準化する

MSGWは、急いで返答すると二次障害につながることがあります。法人向けCodex研修では、詳細メッセージ、ジョブログ、後続処理、リラン可否を見てから判断する流れを、現場のルールとして整理します。