AS400 / IBM iについて、「あと何年使えるのか」と聞かれることがあります。結論は、会社ごとの状態によって変わります。IBM iそのものは現在も更新されている現役の基盤ですが、手元の環境が安全に使い続けられるかは、OSバージョン、Powerサーバー、保守契約、PTF、人材、バックアップ、周辺連携によって決まります。
つまり、AS400が使えるかどうかは「製品名」だけでは判断できません。古いまま放置している環境は危険です。一方で、現行化しながら管理しているIBM i環境は、長期利用に向いた基幹基盤として使い続けられます。
一言で年数を決めない
「あと10年使える」「もう使えない」といった断定は危険です。同じAS400と呼ばれていても、実際にはIBM iのバージョン、Power世代、周辺機器、アプリ資産、保守契約が会社ごとに違います。まずは自社環境の状態を確認してください。
| 見る項目 | 確認すること | 判断 |
|---|---|---|
| IBM i | 現行バージョン、PTF、サポート状況 | 更新計画があるか |
| Power | 機種、保守期限、ディスク、性能 | ハード更新が必要か |
| アプリ | RPG/CL、帳票、外部連携、締め処理 | 改修・移行リスクを見る |
| 人材 | 担当者、引き継ぎ、若手教育 | 属人化していないか |
| 運用 | バックアップ、復元、監視、障害対応 | 止まった時に戻せるか |
IBM iは現役製品として更新されている
IBM公式のIBM i製品ページでは、IBM iはミッションクリティカルなワークロードを支える統合型のアプリケーション基盤として紹介されています。また、IBM i 7.6の資料では、セキュリティ、アプリケーション開発、データベース、管理機能の強化が説明されています。
参考: IBM i 公式製品ページ / IBM i 7.6 データシート
長く使うために必要なこと
- IBM iバージョンとPTFを定期確認する
- Powerサーバー更新を保守切れ前に計画する
- バックアップだけでなく復元テストも行う
- RPG/CLと業務ルールを引き継げる資料にする
- MSGW、夜間バッチ、QSYSOPRを監視する
- 周辺システムから現代化する
全体方針は AS400長期ロードマップ、判断材料は AS400を使い続けるべきか判断するチェックリストを確認してください。
まとめ
AS400はあと何年使えるのか、という問いには、自社環境の状態を見て答える必要があります。IBM iはまだ使い続けられる基盤ですが、古い環境を放置してよいわけではありません。現行化、監視、人材継承、周辺改善を計画すれば、AS400は会社の基幹資産として長く活かせます。
